デイサービスN
群馬県桐生市で、既存建物の周りを這うような形でデイサービスの増築計画をしました。
既存の建物は、2階を主な居住スペースとした木造の2階建てで敷地の中心に建っている配置構成であったため、2階の居住部分の光や眺望を遮らない計画であることを前提に既存建物と境界線の隙間を縫う木造平屋による空間構成となり、そのうえデイサービスの機能を損なわないための正形の大空間の確保が必要となりました。
計画当初から、境界線に近い建築限界までその範囲を拡げる必要が予想され、測量の専門家とともに敷地と既存建物の配置、高さの関係を実測・データ化し、敷地に無駄がでないよう、また、室としての空間配置を考え、その結果直角では交わらない、変形した木造平屋の建築計画となりました。実測によって、空間が大きくとれる場所、空間が小割になってしまう場所がわかり、敷地の形状と既存建物の配置が今回計画した建築形状・空間配置を教えてくれ、それを素直に計画することで必要面積を確保しました。必要面積を確保するために細長い平面計画となってしまうことから建築の高さを所々で変化させ、南からの採光を確保しました。
- 住所
- 群馬県桐生市
- 敷地面積
- 133.1坪
- 建築面積
- 29.6坪
- 延床面積
- 29.1坪